ソリスジャパン エアボリューション 330プロ SD330PWの実力を検証


目次

比較概要

パナソニック ナノケア EH-NA9A、サロニア エアトリートメント ドライヤー。どちらも定番の人気機種ですが、今回の主役はソリスジャパン エアボリューション 330プロ SD330PWです。日々のドライ習慣をどう変えるか、乾燥スピードや仕上がりの質感、操作の気持ちよさまで、使用者視点で並べて確かめます。

まず気になるのは夜のバスルームで感じる時間短縮の実感と、根元から毛先へ風が抜ける心地よさ。同じ「早く乾く」をうたう機種でも、風の質と熱の乗せ方が異なれば、ふくらみやまとまり、指通りの印象はガラリと変わります。ソリスは最大約0.7m³/分の風量と35m/秒の風速を高性能BLDCモーターで叩き出し、プロ仕様らしい一気呵成の乾き方を見せます。一方でEH-NA9Aは約1.3m³/分の風量で、髪にナノイーとダブルミネラルをじっくり当てるスタイル。サロニアは約2.1m³/分の大風量に、遠赤やダブルリペアイオンを組み合わせる方向性です。

また朝の忙しい支度での取り回しやすさ、ボタン操作の直感度、置き場に困らない取り扱いのストレス軽減も見逃せません。ソリスは約450gの軽さと3.0mのロングコードでサロンワーク寄りの自由度を持ち、EH-NA9Aは王道のハンドル形状とバランスの良さで、サロニアはハンマー型の重心設計で「数字より軽く感じる」体験を狙っています。

湿度が高い日でも毛先がパサつかず、うねりが収まりやすいか。スタイリング剤なしでも形が決まりやすいか。夜にしっかり乾かした翌朝の髪のコンディションはどう違うか。静かな時間を乱さない動作音、長く使うほど気づく握りやすさ、日々の小さなストレスが減るかどうか。さらに、家族で共用したときの使い勝手の幅もチェックします。

実際に3機種を使い回してみると、単なる数値の優劣では語りきれない差が見えてきます。私自身、「今日はしっかりブローしたいからソリス」「ダメージが気になるからナノケアでしっとり寄せたい」「とにかく手早くざっと乾かしたい日はサロニア」と、気分と髪のコンディションで自然と手が伸びる機種が変わっていきました。続きでは、実際の使用シーンを切り取りながら、三者の違いを手触りで伝えます。

比較表

機種名 ソリスジャパン エアボリューション 330プロ SD330PW パナソニック ナノケア EH-NA9A サロニア エアトリートメント ドライヤー
画像
本体サイズ 約52×171×235mm(幅×奥行×高さ) 約214×92×228mm(幅×奥行×高さ) 約130×74×223mm(幅×奥行×高さ)
重量 約450g(コード含む) 約575g 約630g(ノズルなし)
消費電力 1200W 1200W 1200W
風量 約0.3~0.7m³/分(4段階) 約1.3m³/分(ターボ時) 約2.1m³/分(HIGH時)
温度調節 5段階(冷風/45/65/85/105℃) ホット/スカルプ/温冷リズム/スキンなど多彩なモード HOT/COOL+MOIST/GLOSS/SKINモード
風量調節 4段階 TURBO/DRY/SETの風量切替 2段階(HIGH/LOW)
イオン機能 マイナスイオン(約2000万個/㎤) ナノイー&ダブルミネラルマイナスイオン ダブルリペアイオン
冷風機能 あり あり あり
コード長 約3.0m 約1.7m 約2.0m
折りたたみ 不可 不可 不可
付属ノズル スタイリングノズル セットノズル(速乾ノズル内蔵) セット用ノズル
カラー パールホワイトなど 白/ルージュピンク/カッパーゴールドなど グラファイトブラック/ストーングレーなど
電源方式 AC100V 50/60Hz AC100V 50/60Hz AC100V 50/60Hz
安全装置 温度過昇防止装置 温度過昇防止装置 温度過昇防止装置
海外対応 不可(日本国内専用) 不可(日本国内専用) 不可(日本国内専用)
保証期間 2年 1年 1年

比較詳細

ソリスジャパンのエアボリューション330プロ SD330PWを手に取った瞬間、まず感じるのは風量の力強さと風質の均一さであり、髪全体を包み込むように乾かしていく感覚が他のモデルとは一線を画しています。11万回転/分クラスのBLDCモーターが生み出す最大35m/秒の風速は数字だけ見ると少し構えてしまうレベルですが、実際に当ててみると熱が一点に刺さらず、面で押し出すような当たり方。毛先が暴れず、根元からふわっと立ち上がるのがわかります。

パナソニックのナノケア EH-NA9Aは、微細なナノイーとダブルミネラルマイナスイオンを髪に届けることで潤いを残しながら乾燥を抑える設計で、仕上がりはしっとりとまとまりやすい印象。「とにかく髪をいたわりたい日」に手が伸びる存在で、約1.3m³/分の風量は決して弱すぎるわけではないものの、ソリスやサロニアと並べると落ち着いた風当たりに感じられます。

サロニアのエアトリートメントドライヤーは、約2.1m³/分の大風量と5つのモード(HOT/COOL/MOIST/GLOSS/SKIN)、2段階の風量(HIGH/LOW)を組み合わせる構成で、軽量ハンマー型ボディと相まって「大風量だけど扱いやすい」方向性。風の当たり方は広くやわらかく、頭皮から毛先まで一気に風を通しやすい印象ですが、仕上がりのツヤ感や輪郭の作りやすさに関してはソリスの方が一枚上手だと感じました。

実際に使用してみると、ソリスの風はただ強いだけではなく、熱の分布が均等で髪の根元から毛先までムラなく乾かせるため、短時間で全体が仕上がります。そのため朝の忙しい時間帯でも余裕を持ってスタイリングに移れる点が大きな魅力となります。45℃で毛先をゆっくり落ち着かせ、85℃で根元を一気に立ち上げ、最後は冷風でキューティクルを締める――この一連の流れが迷わず決まるので、「今日は時間ないな」という朝でも安心して使えました。

ナノケア EH-NA9Aは乾燥後の髪が柔らかく指通りが滑らかになるのが特徴で、潤いを重視する人には心地よい仕上がりを提供してくれます。温冷リズムモードやスカルプモード、スキンモードなど、モード構成が豊富なので、「今日は地肌をいたわりたい」「顔まわりに温風を当てすぎたくない」といった細かな要望にも応えやすい設計です。ただ、乾燥時間そのものはソリスやサロニアに比べるとやや長く感じる場面もあり、時間よりもダメージケアを優先したい方向けという印象です。

サロニアは軽快な操作性が魅力で、腕への負担が少なく長時間使っても疲れにくいのがポイント。ハンマー型の重心バランスが良く、スペック上は約630gですが、実際に振り回していると数値より軽く感じました。風量HIGHでざっと8~9割乾かし、最後にGLOSSモードで整えると、遠赤×立体風×ダブルリペアイオンの組み合わせで、手ぐしだけでもツヤの筋がすっと揃う仕上がりになります。ただ、仕上がりの「密度感」やツヤの奥行きは、ソリスやナノケアと直接比べると一歩譲る印象もありました。

髪質による違いも顕著で、ソリスは硬めの髪や量が多い髪でもしっかりと乾かし切る力があり、仕上がりはふんわりとしたボリューム感が出やすいです。くせ毛で根元がつぶれやすい人ほど、0.7m³/分クラスの風量の恩恵を感じやすく、雑に乾かしてもトップがぺたんとしにくいのが好印象でした。

ナノケアは細い髪やダメージが気になる髪に適しており、潤いを残しながらまとまりを重視するスタイルに向いています。毛先がパサつきやすい日でも、温冷リズムモードで時間をかけて乾かすと、不思議とシャンプー直後のしっとり感が残るような感触になり、「今日はちょっと髪が疲れているな」と感じる日に頼れる一本という立ち位置です。

サロニアは軽さとコンパクトさから旅行やジムなど持ち運び用途に適しており、日常使いでもシンプルに乾かすことを目的とする人にフィットします。自宅の洗面所にドライヤーホルダーを設置して、コードをそのまま垂らしておく使い方でも、折りたためないことがあまり気にならないサイズ感でした。

体感的な差として、ソリスを使った後は髪が根元から立ち上がりやすく、スタイリングの自由度が広がるのを感じます。特に前髪やトップをブローでふんわりさせたいときに、ブラシで軽く引き上げながら温風→冷風を当てると、サロンで整えたような立ち上がりが出て、そのまま一日キープしやすい印象でした。

ナノケアは乾燥後に髪がしっとり落ち着くため、広がりやすい髪質の人や、湿気の高い季節にうねりが気になる人に安心感を与えます。実際、雨の日の朝にナノケアでしっかり乾かしておくと、夕方の広がり方が他モデルより穏やかで、「今日はまだまとまっているな」と感じる回数が増えました。

サロニアは軽快さが最大の強みで、乾かす行為そのものがストレスなく行える点が魅力です。寝ぐせをざっとリセットするだけの日や、家族で順番に使う場面では、モード切替の分かりやすさと大風量が素直に便利で、「細かいことは気にせず、とにかく早く乾かしたい」というニーズにしっかり応えてくれます。

使用感の違いをさらに掘り下げると、ソリスはプロ仕様らしい安定感があり、風の勢いと温度のバランスが絶妙で、乾燥後の髪がパサつかず自然な艶を帯びます。温度ボタンと風量ボタンのレスポンスもよく、押した瞬間にピタッと設定が切り替わるので、ブロー中に迷いなく操作できるのもポイント。夜遅い時間帯でも、思ったほど騒がしく感じない音質で、音の高さが耳に刺さらないのも地味にうれしい点でした。

ナノケアは微粒子イオンの効果で髪の内部に水分を届けるため、乾燥後も潤いが残り、指で触れるとしっとりとした質感が続きます。特に毛先のひっかかりや静電気が出やすい季節に差が出やすく、マフラーやニットを多用する冬場は「やっぱりナノケアが安心だな」と思う場面が何度もありました。

サロニアはシンプルな構造ゆえに操作が直感的で、誰でもすぐに使いこなせます。HIGHで一気に乾かして、最後にGLOSSモードで全体をなでるように風を当てると、ざっと整えただけでもツヤの筋が揃い、いわゆる「何もしていないけど整って見える」仕上がりになりますが、細かな束感づくりやシルエットの作り込みでは、ソリスの方が一段階上のコントロール性を見せます。

総合的に見て、ソリスジャパンのエアボリューション330プロ SD330PWは乾燥スピードと仕上がりのバランスに優れ、忙しい日常の中で効率的に美しい髪を整えたい人に強く響く存在です。ナノケア EH-NA9Aは潤いを重視し、髪のダメージケアを優先する人に適しており、サロニアは軽量で持ち運びやすく、シンプルに乾かすことを目的とする人に向いています。

実際に使い比べると、乾燥の速さ、仕上がりの質感、操作性といった要素がそれぞれ異なる体験を生み出し、どのモデルを選ぶかによって日々のヘアケアの満足度が大きく変わることを実感できます。とくにソリスは、「サロンのブローをそのまま自宅で再現する」方向性に振り切っているので、一度その仕上がりに慣れると、他の機種に戻ったときに物足りなさを感じる人も多いと思います。

ソリスの風を浴びた後の髪は、まるでサロンで仕上げたような自然な艶とボリュームがあり、鏡を見るたびに気持ちが高まります。仕事帰りに少し髪がへたっていても、夜にソリスでリセットしておくと、翌朝の寝ぐせが付きにくく、軽くブラシを入れるだけで形が整いやすい点も好印象でした。

ナノケアは潤いを残すことで髪が落ち着き、まとまりやすくなるため、湿気の多い季節でも安心感があります。夜に丁寧にナノケアで乾かしておくと、翌朝の広がり方が穏やかで、「今日は一日まとまりそうだな」と思えることが増えました。髪のダメージが気になる人や、ブリーチやカラーを繰り返している人には、一本持っておいて損のない定番機種です。

サロニアは軽快さとシンプルさで日常を支える存在として十分に魅力的ですが、仕上がりの質感にこだわる人にはソリスやナノケアの方が満足度が高いと感じられます。「予算を抑えつつ、今風の大風量ドライヤーを試してみたい」「家族でガシガシ使いたい」といったニーズには、サロニアがちょうど良い落としどころになるでしょう。

まとめ

総合点9.2点。エアボリューション330プロは、BLDCの俊敏な風の立ち上がりと5段階温度×4段階風量のきめ細かな制御が手に馴染み、45℃で毛先を整えつつ85℃で根元を起こし、冷風で締める一連の流れが滑らかに決まります。最大約0.7m³/分の風量でも熱が一点に寄らず、髪がほどけるように乾き、2000万個/㎤クラスのマイナスイオンの当たりが柔らかく艶が自然に残るのが好印象。使うほどルーティンが短縮され、仕上がりで気持ちが軽くなる一台です。

総合点8.7点。サロニア エアトリートメントは、遠赤×立体風×ダブルリペアイオンの提案が実用的で、約2.1m³/分の大風量を広く当てることでムラなく速乾。熱ダメージを抑えつつ、指通りがするりと整います。HIGH/LOWの風量と5つのモード構成が分かりやすく、家族みんなで気軽に使える日常向きの一台という印象です。

総合点7.9点。パナソニック ナノケア EH-NA9Aは成熟した設計で、ナノイーとダブルミネラル、UVケアの効きが地味に効き、まとまりの安定感はさすがナノケアという仕上がり。ただし現行の大風量トレンドと比べると、風の立ち上がりや細かな風温調整の自由度に古さが出る場面もあり、「じっくりケアしたい日」向けの一本というポジションになりつつあります。

結論として、ベストチョイスはエアボリューション330プロ。素早さと繊細さ、艶のバランスが最も高く、毎日の仕上がりを一段引き上げたい人にとって、メインドライヤーとして強く推せるモデルです。サブとしてダメージケア重視のナノケア、気軽な大風量機としてサロニアを組み合わせると、シーンごとに使い分けられる理想的な布陣になります。

引用

https://solis.co.jp/エアボリューション-330/

https://panasonic.jp/hair/products/EH-NA9A.html

https://salonia.jp/special/airtreatment/dryer/

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